絵本:くろくんとちいさいしろくん なかやみわ/作・絵 童心社

借りてやってきたのは点字化されたタイプなんです。ほんと、最近の図書館はこういうところの配慮があるので素敵です。
無駄な税金を投入して意味不明な用途に使われるより、こういう人にやさしい税金の使い方って大切だと思います。絵本を点字化することで目が見えない子供も読めるんですからね。
それはそれで、今回の話は人に親切にしてあげられるようなそんな優しい雰囲気に包まれた話なんです。
突然やってきた「しろくん」という見るからにラベルの違うクレヨンで、迷子になっていたところをクレヨンたちが迎え入れ、しろくんがどこからやってきたのかを一緒に探すところから始まるんです。
察しの通り、ラベルが違うんだから違う種類の箱からやってきたクレヨンってことなんですけども、しろくんは自分が画用紙に絵を描いても見えない、目立たないと自信喪失しているところに、くろくんが白色の大切さを教えて黒色の上から白色を追加するときれいになるって事を教えてくれる展開がやさしさに溢れて良い。
さらに物語が進むと元々あったクレヨンたちの箱は配色数が決まっているので、白色の入る余地がない。ということで黒色が白色に場所を譲り、黒色が箱の外で休んだり、みんなで箱を拡張して一緒に収まることができように箱を改造したり、思いやりとか配慮を教えてくれるような物語がイイ。
もちろん絵柄もかわいいので、わが子のお気に入りとなりました( *´艸`)こういう絵本を子供のころから読み聞かせしてあげると優しい子どもに育ってイイのかもしれないですな?