インターネット通信(Wi-Fi通信)の速度と安定性について

最近インターネット回線が100Mbpsのコースから1Gbpsのコースに変えたので、これを機会にインターネットの通信速度や安定性についてのお話をちょっとしてみたいと思います。

なんていうかWi-Fiについて誤解をしている方が多いと思うので、今回は痒いところに手が届く話ができるんじゃないかと思います。

スポンサーリンク

通信速度と安定性は異なる考え方

たいていの方が悩んでいるのが「Youtubeなどの動画が途切れる」「ゲームをプレイしていると途切れる」などの「途切れる」という事象ではないかと思います。

「途切れる」という事象を体感している方の多くは恐らく無線通信(Wi-Fi)での接続だと思われます。有線接続で途切れるというのであれば別のところで弊害が起こってる可能性がありますから。途切れるという事象の場合は一番簡単な解決方法として「有線接続に切り替える」というのが手っ取り早い解決方法です。

でもなかなか有線接続に切り替えるというのは難易度が高かったりします。

部屋をまたぐと繋がりが悪くなる。解決方法は?

インターネット通信(Wi-Fi通信)関係の説明部屋構成
インターネット通信(Wi-Fi通信)関係の説明部屋構成

図のような部屋構成で「A」の部屋から「D」の部屋に無線を飛ばそうとすると、扉一枚隔てるだけで無線の通り具合は変わります。部屋の壁の材質が鉄筋コンクリートなら余計に通りが悪くなるでしょう。電波の強度でいうと1~5段階あったとしたら、1とか2のレベルになる可能性が高いです。

これを何らかの方法、例えば昔からある電話線の差し込み口のようなインターネット通信向けの宅内のLAN配線設備が整っていれば、「D」の部屋に無線ブロードバンドルーターや無線中継器、メッシュWi-Fiの機器を置くことによって「A」からの通信を物理的に有線で「D」まで送り、「D」から無線電波で飛ばすというやり方が実現可能となります。

またその無線ブロードバンドルーターや無線中継器、メッシュWi-Fiなどの機器から有線でさらに分岐させることも物理的に可能なので、有線接続と無線接続を組み合わせたやり方でより「安定した通信」を遠くの部屋でも供給できるようになります。

宅内のLAN配線設備が無いけど安定した通信を利用したい

これがなかなか難易度が高かったりしますが、正直この場合はもっとも簡単な解決方法があります。

一番簡単な安定した無線通信(Wi-Fi接続)を利用する方法としての答えは「お金で解決する」ということです。

世の中はお金で解決できないことはほとんどないというくらいのもので、インターネット接続のことも大半がお金をかけると解決できます。というのも、前述で述べた「宅内のLAN配線設備」というのもちゃんとした電気屋(できない電気屋は古いタイプの時代に取り残された電気屋か勉強不足の電気屋)であれば、壁の中をどうにかして配管を設置してその中にLANケーブルを通し、接続口を作ることができたりします。

こういったものは大体後付けで作るのは大変な作業ですけど。普通はリフォームとか家の建て替えの時に配線を全部設置します。

かわいそうなパターンは、リフォーム会社や建築会社でも自己満足とかデザイン性重視の会社にあたってしまった場合、LAN配線設備が意味不明な設置方法になったり利便性の低い設置方法になったりと、残念な仕様にされてしまい取り返しがつかないという事も多々あります。その時は不運だったと諦めましょう。見る目がなかったと。

で、話は少しそれましたが…無線通信だけでもやろうと思えばできる解決方法が、とにかく中継器やメッシュWi-Fiを増設するという方法です。

メインのブロードバンドルーターからの電波を中継器などを利用して電波を橋渡し、バトンリレーしていくわけです。そうすることで遠方の場所にも電波を届かせることが理論的に可能ということになります。ただそのためには、機器代金、電気代、コンセントが必要となりますが、お金で解決できるという実に単純な答えで解決できます。

下記のようなルーターは性能が結構良い感じです。

そんなに広い家ではないけども電波の受信が思わしくない場合の解決方法

その場合は中継器とかメッシュWi-Fiとか難しいことを考える前に、自分の使ってるルーターの性能や製品そのものを理解する必要がある。

なぜそういう話になるかというと、プロバイダーから提供されている機器を利用の場合、だいたいは数年前のシロモノで幾ら無線LAN規格が上位のものに対応していても、機器性能そのものがショボイ可能性も考えられる。

例えば…無線LAN規格というものは「IEEE802.11」というシリーズで「IEEE802.11a」とか「IEEE802.11b」「IEEE802.11g」「IEEE802.11n」「IEEE802.11ac」「IEEE802.11ax」などいろいろあるんです。

そこそこ今の時代の通信として通信速度が速いと言われている比較的安価で一般的な規格でいうと「IEEE802.11ac」や「IEEE802.11ax」あたりでしょう。同じ規格でもメーカーと機種が異なればそれぞれの届き具合や強度なども全然異なります。

なので、ちょっと電波の受信が弱いとかの場合は今よりも上位の無線ブロードバンドルーターなどに交換することで解決できる可能性があります。

場合によっては1Fから2Fに届くとか、1Fから2F奥の部屋に届くとか色々と条件によっては受信具合が向上する可能性もあります。ただ、無線通信はやはり環境によって大きく左右されるので、絶対的な保証がない事をご承知の上で考えていかなければなりません。

ということで、今回のお話は主に「接続が途切れる」場合、いわば安定性のお話でございました。これらは通信速度とは関係がないので、例えば100Mbpsを1Gbpsや10Gbpsになったとしても改善されることがない可能性を秘めています。

逆に回線速度を変更してクソみたいな機器をプロバイダーから提供されてしまった日には、悪化してしまうことすらリスクとしてあるかもしれませんね。怖い怖い。

タイトルとURLをコピーしました