毎週のように何かしら図書館で子供のための読み聞かせ絵本や学習のための本を借りては読んでいるわけですけども、その本の数が多くなってきたので、そろそろ自分でも把握するためにまとめのページでも作ってみようかと思った次第。
単純に話が面白い絵本、思考が古臭くて意図が不明な絵本、ページ数や文字数がやたら多くて読み聞かせするのにも多大な労力を問われる絵本、勉強になるような絵本など、本当に世の中には多種多彩な絵本がどっさりと存在します。
そんな絵本でコレッ!と思うような絵本に出会えるといいですよね~( *´艸`)
- [1]ぞうのオリバー シド・ホフ/作 三原泉/訳 偕成社
- [2]みずたまのたび アンヌ・クロザ/作 こだましおり/訳 西村
- [3]おばけのかわをむいたら たなかひかる/作 文響社
- [4]ケーキやけました 彦坂 有紀・もりと いずみ/作 講談社
- [5]れっしゃだぞう こうへむ/作 いろは出版
- [6]こうさぎとほしのどうくつ わたりむつこ/作 でくねいく/絵 のら書店
- [7]くろくんとなぞのおばけ なかやみわ/絵・作 童心社
- [8]くろくんとちいさいしろくん なかやみわ/絵・作 童心社
- [9]どんぐりむらのぼうしやさん なかやみわ/作 Gakken
- [10]ばすくんのくりすます
- [11]はぶらしくんです。 とよたかずひこ/作 童心社
- [12]ぼくのかぼちゃ かもがわしの/作 こぐま社
- [13]はたらくくるまたちのどうろこうじ シェリー・ダスキー・リンカー/作 AG・フォード/絵 福本 友美子/訳 ひさかたチャイルド
- [14]はたらくくるまたちのかいたいこうじ シェリー・ダスキー・リンカー/作 AG・フォード/絵 福本 友美子/訳 ひさかたチャイルド
- [15]ぼくラはばラばラ 岡林 ちひろ/作 村田 善子/絵 ロクリン社
- [16]わっ 井上 洋介/作・絵
- [17]やぎのブッキラボー3きょうだい 作: ポール・ガルドン 訳: 青山 南
- [18]ペンギンのヒナ 作: ベティ テイサム 絵: ヘレン K. デイヴィー 訳: はんざわのりこ
- [19]うごきのことば絵本 編集: 坂本 京子
- [20]はっぱのほん 著・絵: いわさ ゆうこ
- [21]ぎょうれつ ぎょうれつ 作・絵: マリサビーナ・ルッソ 訳: 青木 久子
- [22]ぼくは びっくりマーク 作: エイミー・クラウス・ローゼンタール 絵: トム・リヒテンヘルド 訳: 大友 剛
- [23]ゾウの森とポテトチップス 写真・文: 横塚 眞己人
- [24]へんしんどうぶつえん 作: あきやま ただし
- [25]こどものとも おっぱいのんだら 作・絵: わかやま しずこ
- [26]どこにいるんだろうきみは 作: マリー・G・ローデ 訳: 青山 南
- [27]であえてほんとうによかった 作・絵: 宮西 達也(みやにしたつや)
- [28]やさしさとおもいやり 作・絵: 宮西 達也(みやにしたつや)
- [29]コウノトリ よみがえる里山 文: 宮垣 均 写真: 兵庫県豊岡市の人々
- [30]めっきらもっきら どおんどん 作: 長谷川 摂子 絵: ふりや なな
[1]ぞうのオリバー シド・ホフ/作 三原泉/訳 偕成社
ぞうってことで、サーカス団がメインの話なんですけども、
サーカス団に入りたいけどもなかなか入れない状態が続いて、
次第に子供たちの前で踊ったりして、
見る人に楽しい気持ちを与えてくれるという話。
ほっこりするストーリーが良くて、
何度も読み返しているお気に入り本。
返却するときに「もう返すんだ…」
と、ちょっとしょぼんとしておりました( *´艸`)
[2]みずたまのたび アンヌ・クロザ/作 こだましおり/訳 西村
「ねこ」がみずたまって名前なの?と思わせるような
感じですが、実際には「ねこ」が飲んだ水の残った
水滴の話になるという意外なストーリー。
残された水玉は「そうだ!旅に出よう!」と、
まるで三都物語みたいな感じに旅に出る。
未知なる冒険ってやつですか!
イラストが特にかわいいので子供ウケも良く、
水の仕組みも学べるのが良い作品です。
面白いしおすすめの絵本です( *´艸`)
これも返す時にしょぼんとしていた。。。可愛い。。。
[3]おばけのかわをむいたら たなかひかる/作 文響社
下の子がね、ものすごく気に入ってしまった。
私やママに何度も読み聞かせをおねだりする程のもので、
それはそれは…三桁行くよなぁ。。。
内容はすごくよくできてるというか、
お笑い的な要素がある。
表紙絵にある通り、バナナみたいな感じに
描かれているおばけ。
このおばけの皮を剥いたら…?
色々出てきます(笑)
この「何が出てくるかワクワクする」という感覚が、
子供の心を刺激するんでしょうね。
わかっていても笑いながら「もう一回!」っていう感じ。
こういうの好きですわなぁ。。。
単純に何か物語になっているから絵本ってわけではなくて、
お笑い芸みたいなフリップ芸みたいな感じのが
子供にはよくウケる。
まぁ…親としては諸刃の剣です。
[4]ケーキやけました 彦坂 有紀・もりと いずみ/作 講談社
これはちょっと微妙だったけど、表紙を見るなり「借りて!」と
リクエストがあったから借りてきました。
ケーキ焼けた~チーズケーキ焼けた~
食べた~
…の、繰り返し(笑)
う~ん、まぁ何がおもろいのかはわからないけど、
子供としては面白いのでしょう。
ただし、この本のリクエストはそこまで高くはない。
2回くらい読んで~って言われた程度?
ウケる人にはウケるんでしょう。
こういう本もたまにはいいわな( *´艸`)
[5]れっしゃだぞう こうへむ/作 いろは出版
この表紙を見ればだいたいの展開が読めると思います。
ぞうのれっしゃが走ります。
「とうちゃくだぞう」「いくんだぞう」とりあえず「ぞ」で終われる言葉は
「ぞう」になってます。
だから「ぞう」なのか!?という感じ?
ま、まぁ子供にとってはこういうほのぼのした絵もいいもので、
ぞうも可愛いからね、満足だわ。
橋が壊れているところに鼻が伸びて鼻で捕まって強引に
進むとか、パワフルな一面も見せているよ?
読み聞かせのリクエスト回数は…2回ほどかな( *´艸`)
[6]こうさぎとほしのどうくつ わたりむつこ/作 でくねいく/絵 のら書店
物語がある絵本です。
こうさぎたちが楽しく遊んでいるときに天候が荒れてしまい、
非難しているうちに道に迷ってしまい、
辿り着いた先が洞窟だった。
真っ暗な洞窟を進んでいくうちに、夜空に輝く星のような、
宝石のようなひかりに出会い、導かれて行くちょっとした冒険譚。
ページ数が多くて絵が柔らかいタッチで描かれているので、
子供にとっては優しい絵本だと思います。
湖や洞窟内のひかり、山林などの自然の絵が
優しい感じがします( *´艸`)
物語調の絵本が好きな子にはイイ作品だと思うんですけどね?
ちなみにこの本を下の子に読み聞かせしたら、
爆睡してましたw
[7]くろくんとなぞのおばけ なかやみわ/絵・作 童心社
見たまんまで、箱に入ったクレヨンたちが主人公の物語。
この物語は謎の失踪が展開し、それぞれのクレヨンたちが
次々にいなくなるミステリーが展開。
もちろん火曜サスペンスのように殺クレヨンが
起こるわけではない。
ててて、ててて、て~て~♪
と、何かが起こるわけでもないが、
朝起きたら「きいろくん」が居ないぞ!?
きいろくんを探すぞー!
でも見つからない。
次の日は別の色がいなくなり、そしてまた…。
プルプルと震えながらクレヨンたちは次は自分ではないか!?
と、心配しつつも次々に消えてゆくクレヨンたち。
さぁ、果たしてこの物語の結末は?
真実はいつも一つ!!
まぁ…子供向けの絵本なのでクレヨンが密室で
折られていたとか、心労が祟ってゴミ箱に身投げしたとか、
そういう展開でないのは確かです。
ページ数が多いので、気に入られてしまうと
声が枯れる可能性もある恐ろしい絵本かもしれないですな!
絵柄が優しいので小さいお子様にはもってこいです!
おすすめの絵本です( *´艸`)
[8]くろくんとちいさいしろくん なかやみわ/絵・作 童心社
借りてきたのは点字化されたタイプなんです。
ほんと、最近の図書館はこういうところの配慮があるので
素敵ですよねぇ。
無駄な税金を投入して意味不明な用途に使われるより、
こういう人にやさしい税金の使い方って大切だと思いますよ。
絵本を点字化することで目が見えない子供も
読めるんですからね。
それはそれで、今回の話は人に親切にしてあげられるような
そんな優しい雰囲気に包まれた話なんです。
突然やってきた「しろくん」という見るからに
ラベルの違うクレヨンで、迷子になっていたところを
クレヨンたちが迎え入れ、しろくんがどこから
やってきたのかを一緒に探すところから始まるんです。
まぁ察しの通り、ラベルが違うんだから違う種類の箱から
やってきたクレヨンってことなんですけども、
しろくんは自分が画用紙に絵を描いても見えない、目立たないと
自信喪失しているところに、くろくんが白色の大切さを教えて
黒色の上から白色を追加するときれいになるって事を
教えてくれる展開がやさしさに溢れて良い。
さらに物語が進むと元々あったクレヨンたちの箱は配色数が
決まっているので、白色の入る余地がない。
ということで黒色が白色に場所を譲り、黒色が箱の外で休んだり、
みんなで箱を拡張して一緒に収まることができように箱を改造したり、
思いやりとか配慮を教えてくれるような物語がイイ。
もちろん絵柄もかわいいので、
わが子のお気に入りとなりました( *´艸`)
こういう絵本を子供のころから読み聞かせしてあげると
他人に配慮できたり優しい子に育つのかもしれません。
おすすめの絵本です!
[9]どんぐりむらのぼうしやさん なかやみわ/作 Gakken
絵柄が楽しいというか、描いてあるイラストが
ページ全体にぎっしりと表現されている事が多いんです。
紙芝居みたいな感じ?
たまに絵本って、ページに対して白70%、
背景なし、人物だけ、動物だけ。
とかのシンプルなものがあったりしますけども、
この方の作品ってページに対して背景から
何からぎっしりたっぷり描いてページ全体で物語を
表現している作品が多く感じられる。
だからなのかな、我が子が結構気に入る作品が多い。
そして何より楽しそうに感じる絵柄。
この作品も可愛らしいキャラクターが多数登場して、
どんぐりキャラが1ページに10体以上出てきたりして、
その表情も多彩( *´艸`)
タイトル通り、帽子屋さんのどんぐりの話で構成されていて、
「どんぐりまち」という都会目指して旅をして、
そこで帽子屋さんを開いてたくさんのどんぐりたちに
いろんな帽子を売る人気店に成長していく様を描いた物語。
カラフルな絵柄で見ていて楽しいと思います。
下の子が10回近く読み聞かせをリクエストしてきてます。。。
優しい物語で飽きが来ない。
おすすめの絵本です!
[10]ばすくんのくりすます
動物と乗り物ってきたら、男の子ウケがある!?
この本を読み聞かせした後に下の子が私に聞いてきたのですが、
「このバスはどこに行けば乗れるの?」と。
…もう、ちょ~かわい過ぎて思わず頬っぺたをパクッてしてしまった。
ヤバイわぁ。
鼻血出る。
そういう作品?
絵柄的には色んなカラーを使ってるので、
刺激されるんじゃないかな?
動物もたくさん出てくるし、サンタクロースの話も
含まれているので冬の時期としてはちょうどいい?
サンタクロースを信じているなら余計にイイかもしれない。
ただ、物語としての話が長い文章なので、
読み聞かせする親としてはリクエスト回数が多いと
喉カラッカラになるかもしれないですな。
そういうの覚悟!
[11]はぶらしくんです。 とよたかずひこ/作 童心社
突っ込みどころ満載の絵本なんですが、
個人的にはどうかなぁと思う作品。
内容としてはハブラシが人物化していて呼びかけに応じて
横向いて~と言われて横を向いたり、
前を向いて~と言われて前を向く。
そして歯磨きを待っている子供に自ら突撃するという、
絵本ならではの話なんですが…ですが…
このハブラシ、歯を磨いている子供の口の中を
ゴシゴシと磨きます、その流れで唐突に
「ついでにベロ出して~」と、舌を出すようにさりげなく要求し、
そしてちょちょんがちょん、ちょんちょん、べ!
と、舌を磨く始末。
普通の歯ブラシで舌を磨いたら舌が傷つくよ?
それでいいの?
という、突っ込みを入れながら読んでいたが、
子供には見せられないなと思った。
これで舌を磨いていいなんて考えを持ったら大変だわ。
[12]ぼくのかぼちゃ かもがわしの/作 こぐま社
絵が面白いね。
この絵は描いているのではなく切り絵らしい。
くりぬいてズボンやら顔やらを作ってるわけですな。
それはそれで素晴らしい技術だと思う。
物語は小さな男の子がカボチャに魅せられて
育てることになり、大きくなってきたところで
何を作ってもらおうか食べることを妄想しているときに、
猿にもっていかれるお話。
う~む、丹精込めて育てたカボチャを奪いとるとは、
けしからん。サルはカボチャを持ちサル。
最終的にここにもって行きたかっただけなんですけど( *´艸`)
[13]はたらくくるまたちのどうろこうじ シェリー・ダスキー・リンカー/作 AG・フォード/絵 福本 友美子/訳 ひさかたチャイルド
よくある車に顔がついてる系のやつで、
Amazonプライムとかにあるような重機やら
何やらが自我を持ってる作品ですねぇ。
子供ってこういうのホント好き( *´艸`)
カーズとかのレース系も好きだし、重機系も好きだから、
飛びついて何度も読んでくれとおねだりしまくられます。
道路工事の流れとか、どの重機がどういう
役割をしているのかとか、わかりやすく物語として
描いているので、普段触っているミニカーとかがあれば
より楽しめるのではないかと思う作品( *´艸`)
[14]はたらくくるまたちのかいたいこうじ シェリー・ダスキー・リンカー/作 AG・フォード/絵 福本 友美子/訳 ひさかたチャイルド
道路工事から来たら今度は解体工事でしょう?
解体工事が無いのはおかしいよな?あるよな?
と探したらちゃんとあった。
もちろん、クレーンやらショベルカーやら何やら、
解体現場には欠かせない重機が多数描かれているので、
下の子は目をきらきら輝かせて読んでいる( *´艸`)
ぱらぱらめくるだけでも楽しい様子で、
すでに5往復は堪能してらっしゃった…。
ちなみに道路工事→解体工事となると、
次は新築ではないか?と思うんだけど、
新築工事は探していない(笑)
[15]ぼくラはばラばラ 岡林 ちひろ/作 村田 善子/絵 ロクリン社
絵はなんとなく絵本だなぁと思う王道な絵で、
子供受けもいいからすんなりと入れます。
物語としては森で木の実の周りを飛んでる小鳥たちが
自分たちでは運べないため、運んでくれるひとを
探しているところから始まる。
木の実を運ぶことになった動物がいろんな壁と問題に直面し、
ほかの得意な動物へ次々にバトンタッチされ、
森の動物たち総出で木の実を運ぶことになる。
次の展開が楽しみだそうで、
読んであげると楽しそうにみてます。
興味があるんでしょうね( *´艸`)
この作品としては恐らく一人では何もできなくても
みんなでチカラを合わせたらいろんな問題を
クリアできるってことを教えたいのだと思う。
助け合い精神みたいなものか。
子供の教育にはいい絵本かもしれませんな!
[16]わっ 井上 洋介/作・絵
子供は驚かすって好きですよねぇ。
「わっ!」と、どこかに隠れて驚かすって行為は
日常茶飯事に行われます。家の中でも外でも。。。
その延長で読みたかったのか、この作品を下の子は借りた。
借りたはいいけど、中身を見て「こわい。。。」と言って
1度しか読まなかった。
絵が独特すぎた…。
おじいさんが歩いていたら、いたるところから
窓からポストから何から何まで「わっ!」と
脅かしてくるんだけども、
その時の周りの絵があまり好きじゃなかったらしい。
なんか妖怪っぽいらしい(笑)
最後まで読んだが、
二度目をリクエストしてくることはなかった…。
[17]やぎのブッキラボー3きょうだい 作: ポール・ガルドン 訳: 青山 南
この絵本は強烈だなぁと思った。
イラストのインパクトもすごい。
ギョロッとしたヤギの顔が夢にまで出てきそうでちょっと怖い(笑)
物語があるのとページ数も多いので、一度読むと結構しゃべる。
そして長い。さらにストーリーが酷(笑)
不思議なことにこの絵本を何度も読めとせがんでくるんです。
物語としては腹ペコの3匹のヤギがいて、
トロルという山姥みたいな原始人みたいなのがいるんですが、
ヤギが橋を渡ろうとして「食べちまうぞー!」と脅すんですけど、
ヤギのボスっぽいやつがトロルを橋から突き落として
食料がある場所にたどりつくという、
容赦ない弱肉強食?的な話を展開するんです。
なんだろう、こんな話を読み聞かせしている自分は一体…?
世の中、食うか食われるかを幼少期から教えこむのか?(笑)
と、いろいろ複雑な気分を味わう絵本である。
人の感じ方は千差万別だからなぁ。
[18]ペンギンのヒナ 作: ベティ テイサム 絵: ヘレン K. デイヴィー 訳: はんざわのりこ
なんとなく絵がかわいいなぁと思い、図書館で借りてきた絵本。
これはなかなかに好評でした。
ペンギンがかわいらしいのはもちろんですが、
ペンギンの子育ての話ってのが下の子に良かったっぽい。
「ペンギンさん、うれしそうだねぇ~」と、
絵を見ながら笑ってる我が子。
ペンギンがどうやって子供を育てるかってのを物語にしてあるので
食料を取りに行くところや集団で移動するところ、
ペンギンの生き方がわかる内容なので、知育にもなる?
ヒナが集まって温めあっている姿とかもかわいらしいし、
読んでいて苦ではない(笑)
さすがに先に紹介したブッキラボーよりは読んでいて楽。
しかしながら、文章量がものすごく多いのでこの絵本を
周回させられるとのどがおかしくなりそう( *´艸`)
[19]うごきのことば絵本 編集: 坂本 京子
これは学習目的でもいいと思います。
知育したい方にはおすすめです( *´艸`)
3歳~6歳向けの本で、うごきを表す言葉をたくさん
収録しています。
「駆け抜ける」という言葉は、走って通り過ぎることとか、
「跨る」は両足に挟むんだよ~とか、「地面に躓く」などの
表現方法を学べるので、小さい子供にはいいかと思う。
もちろんひらがなで書いてあるから、4歳以上なら自分でも
読めるんじゃないか?と思うレベル。
うちの子はまだ3歳なのだけど、うっすらと本を読めそうな勢い?
ずっと読み聞かせを主に妻がしてきて、私も時々しているから
学習できてるのかもしれない。
物語の絵本もいいけども、こういう表現方法を学ぶ本もいいね!
[20]はっぱのほん 著・絵: いわさ ゆうこ
文字通り「葉っぱ」に関する本で、よもぎ、たんぽぽなど多数の
葉が出てきて、虫に食われているもの表現したり、
何がどの葉なのかを教えてくれるので、おすすめです( *´艸`)
日常生活でも「あ、葉っぱ~」とか、落ち葉を見つけたり
植木の葉を見たりしているなかで自然と「あ!〇〇の葉っぱ!」と
繰り返し読んでいると覚えるっぽい。
時々「こで、〇〇やん!」とか歩いている最中に言い出すので、
ちょっと怖い。パパより頭いい3歳児だぜ…。
ページ数が多いので読み聞かせは大変だがね!
[21]ぎょうれつ ぎょうれつ 作・絵: マリサビーナ・ルッソ 訳: 青木 久子
絵柄がちょっとほのぼのした感じで、物語としても平和。
幼少期によくあるおもちゃやらなんやらと、並べて遊ぶ子供の姿を
描いている作品。
上の子の時に「あ~、とにかくいろんなものを並べたなぁ…」と、
懐かしい感じになったよ。
「行列!」ってことで、車やら靴やら何でも並べて行列を作ってる
平和な一日だわ( *´艸`)
[22]ぼくは びっくりマーク 作: エイミー・クラウス・ローゼンタール 絵: トム・リヒテンヘルド 訳: 大友 剛
絵柄がかわいらしい。
この絵がいっぱい出てきたりする(笑)
一枚一枚短文で描かれていて、複雑なつくりじゃないので
親しめる上に読みやすい。
そして一言で終わったりするので、次々にページがめくられて
パラパラ漫画みたいな状態。
シンプルかつわかりやすい上に読みやすい。
びっくりマークが少しずつ形を変えて表現されたりするのも
かわいらしいです( *´艸`)
このびっくりマークの絵柄が
少しずつ変化するのはちょっと楽しい( *´艸`)
[23]ゾウの森とポテトチップス 写真・文: 横塚 眞己人
ボルネオ島という大自然の島を舞台にポテトチップスとの
かかわりを描いた作品。
写真とともに語られる島の様子とゾウの生活を
語っているんですけど、
だからポテトチップスがどう関わってるの?
なんの繋がりがあるの?
と、前半部分ではそんな疑問をもちながら読み進めると~
あ~なるほどという事がわかってくる。
どうしてポテトチップスなのか。ゾウの生活は?
環境ってなんだろう?みたいな思っていたよりも大きな話に
発展するのがびっくり。
この本を読んで環境問題に直面したとき、幼児はどう思うのか。
…難しいと思う(笑)
[24]へんしんどうぶつえん 作: あきやま ただし
どうぶつえんと言葉遊びが合体した感じの絵本。
りんきりんきりんき~続けて言ってみると?
きりんだ!みたいな感じで、言葉遊びをしつつ可愛い動物キャラが
表情豊かに出てくるところが子供にやさしい感じがします。
普段どうぶつえんで見かけるお馴染みの動物が多いので、
小さい子供に受け入れられ易いかもしれない。
下の子がこの絵本を10回くらいリクエストしてきたわ( *´艸`)
こういう知育的な要素が含まれた楽しい絵本は
読み聞かせしている方も楽しめるし、聞いてる方も
安心できるのではないかな?
[25]こどものとも おっぱいのんだら 作・絵: わかやま しずこ
題名の通り、おっぱいを飲む子犬や子猫たち、
どうぶつの哺乳をテーマにしている絵本。
なんでだろう?なんでこれを手に取ったのか?
と、思ったら、もしかするとおっぱいに憧れでも強くもってるのかな?
2歳くらいまで「おっぱい」という単語を知らないのか
全然口に出すことはなかった。
というのも我が子は口唇口蓋裂なので普通に母乳が飲めなかった。
ニップルを付けてもあまり飲めず、裂けた口から洩れる。
なのでなかなか難しかった。
さらに手術のために入院したり、妻が病気で長期入院したりして
おっぱいにかぶりつく時期が生後1か月ほどしかなかった。
口唇口蓋裂の手術が終わった後、これからは口唇口蓋裂用の
哺乳瓶で粉ミルク生活をするよう指示があったので、
哺乳瓶で飲むようになった。
すごかった。
250mlをわずか40秒で飲み干したり。。。
そんな粉ミルクだったから、それで「おっぱい」にあこがれて
この絵本をセレクトしたのか?
今の自分では叶わないから、せめて動物の授乳シーンを
絵本で見ることで自分の衝動を抑えて晴らしている?
読んでいる最中、やたら嬉しそうだし、
自分がこうだったらいいなぁという理想をそこに重ねているのか?
だとしたら切ないよアナタ!?
で、まぁそんな我が子に私は言った。
「そんなに恋しいならパパのおっぱいでも吸うか?」
と、聞いてみると何処から出してるかわからない声で
「いらんわボケェェ~~~このやろ~~~!」って、言う下の子。
きっと照れてるんだな。
かわいいやつだ( *´艸`)
[26]どこにいるんだろうきみは 作: マリー・G・ローデ 訳: 青山 南
タイトルを読んで「いよいよボケが始まったか…」とか
ちょっと思ってしまったが、テーマ自体が絵の中にいる
「動物」を探したりするのがメイン。
色使いがカラフルで様々なカラーを使っているから
子供としても見ていて楽しい感じになると思う。
ウォーリーを探せみたいなハイレベルなものじゃなく、
すごくシンプルに「ひろい海は?」「地球はどこに?」
「太陽はどこに?」わかりやすくて見つけやすいけども、
星々の中に紛れていたり宇宙の中に紛れていたり、
わかりやすくて知育になる絵本です。
文章量が少なく絵でほとんどが表現されているので、
読み手としても苦じゃないかも?
一緒に「どこにあるだろうねぇ?」とか月を探したりして、
お勉強にもなる良い絵本です( *´艸`)
これを読んでいると下の子が「お月!お月、かわいいねぇ」とか、
テーブルの下にいる猫がかわいくて「あっ、かわいい~~~!」って
テンション上げたりします。
この「かわいい~」って言う時の言葉がどこから
出しているかわからない裏声とも何とも言えない声で
言うからちょっとかわいい。
だからかわいいのはアナタですよ><
やべぇ、鼻血出そう。
[27]であえてほんとうによかった 作・絵: 宮西 達也(みやにしたつや)
2作続けて同じ作家さんの絵本なんですけども、
この絵本はかなり長文でかなりのページ数があります。
なので読み聞かせは1回で終えるならいいですけど、
周回ねだる子にはなかなかつらいものを感じさせます。
でっかい絵本のページに端から端まで文章がぎっしり書かれている。
加湿を十分にして挑むべし?!
物語自体は恐竜の話で、大人のティラノサウルスと
子供のスピノサウルスが主人公。
子供のスピノサイルスを食べようとティラノサウルスが
近付いたところで、突然地震が起こってしまう。
地震の影響でティラノサウルスとスピノサウルスがいた場所は
地面が裂けて切り離され、小さい島になって海に流されてしまう。
そこからお互いに励まし、助けあって過ごした後に…?
という友情でも描いているのかな?
と思うような作品ではあるけども、
最後の最後で「あ~そういう方向にもっていく作品なんだねぇ」と、
ちょっとガッカリした。
ティラノサウルスが犠牲になるんだけども、
「いやそもそもアンタ何しようとしてた?」というのと
自ら犠牲になって死んじゃえば美しく舞台を去れるみたいな思想?
日本人は死が美学というか、自己犠牲を美しく描こうとする定番の
考え方があるので、その典型的な
「自己犠牲は素晴らしい生き方」を強調して教えこむかのような作品。
まぁ、そうしたほうが作品として作りやすいからそうするんだろうけど、
なんだかなぁ…読んでいて最後はガッカリした。
「自己犠牲は素晴らしい」「死が美学」これらの作品が
多い年代なんだろうな。
個人的にはどうせなら二人そろってハッピーになる
作品だったら良かった。
言っちゃ悪いが自己犠牲を植え付けるようなストーリー展開は
後の世の子供にイイ影響を与えるとは到底思えんのだが。
かといって搾取するとかそういうのもどうかと思う。
大昔の作品とかはもっとヒドイのが多いから、
この作品だけがどうというものでもないけどね。
[28]やさしさとおもいやり 作・絵: 宮西 達也(みやにしたつや)
これまた「自己犠牲は素晴らしい」を
ひたすら説くような系統の絵本。
メインは恐竜二頭の話で、仲の悪いティラノサウルスと
ゴルゴサウルスが食料を求めて樹木に実っている
木の実を取ろうとし、喧嘩に発展。
戦いが起こって争ってる最中に火山が噴火。
木の実のある場所以外は地面が崩れて
高い塔の頂上にいるような状態になるが、
二頭は樹木とともに助かる。
地表が樹木の周りだけになってしまい、
身動きが取れない二頭は争いながらも協力して生きていく。
その二頭の姿を樹木が見守り、樹木視点で描かれる作品。
なんですけど~やっぱり自己犠牲が最終的には行われる。
なんで自己犠牲をしなくちゃならんの?
誰かを助けるために自分が犠牲になって誰かを助けられたら~
というのを幼少期から植え付けるのはどうかと思うのだが^^;
不思議だ。
ちなみに文章量とページ数が多いので往復させられると辛い(笑)
[29]コウノトリ よみがえる里山 文: 宮垣 均 写真: 兵庫県豊岡市の人々
写真がすごいなぁと思うんです。
すんごい高いところなのにどうやって撮影したんだろうと
思うほどの場所で、巣で夫婦仲良く寄り添っている
姿があったり、巣を作るのに材料を咥えて
飛んでいるシーンの写真などもある。
生まれたてのヒナの写真もちょっとかわいいのぉ( *´艸`)
兵庫県豊岡市では一年中コウノトリの姿を見られるという
解説から始まるんですけど、コウノトリが春夏秋冬
どの季節に何をしてどうやって暮らして何を食べて
生きていくのかを丁寧に解説しています。
農作業をしている田んぼに降りてきてエサを探して
ヒナのために捕獲。巣に持って帰ってヒナに食べさせる。
親子愛!?こうやって育てていかないと子供たちは
大きくなれませんからな。
冬になれば餌も少なくなるし、どうやって冬を超えて
生きていくか、生かしていくか、育てていくかを
考えていかないといけない。
外敵も当然のようにいて、守っていかないといけない。
こういう本を読んでるとねぇ、世の中の虐待大好き人間が
いかに愚かで下種な存在かがわかるよね。
ヒナ同様、人間の子供も親無しでは生きられない。
自分で食事を確保することもできない、
飲み物だって確保できない。
そういう弱い存在に対して、まるで神様にでもなったかのような
クズみたいなDV大好き大人がね、自分のストレス発散や
自分の支配欲を満たすために弱い存在を虐待して暴力を
振るうわけですよ。
抵抗できない立場の人間をどうこうしようとするのは、
ただのカスですな。
そういうやつらは本当に人として小さくて
カスそのものなんだなぁと、
こういう本を読んでいればわかっていきます。
命の大切さってやつです。
[30]めっきらもっきら どおんどん 作: 長谷川 摂子 絵: ふりや なな
なんだこのタイトル?
と思いながら読んでいたら、呪文のようなものだった( *´艸`)
物語自体はしっかりできていて、不思議体験をする少年を
描いている絵本なんですが、色使いが良いです。
これぞ絵本!って感じで、紙芝居でも読んでる感じ。
田舎の村のようなところで友達と遊ぼうと探しまわるけども
誰もいないことにイラッとした少年は、大声でめちゃくちゃな
うたを発する。
それがこの「めっきらもっきら」ってやつで、それを唱えたために
謎の世界に吸い込まれ、そこで妖怪みたいな三人組と出会う。
三人組は遊んで遊んで!とダダをこねてきて、
少年は心行くまで遊ぶものの、心細くなって、
「おかあさ~ん!」と叫ぶ。
慌てて三人組は言わせないようにと口をふさごうとするものの、
時すでに遅し。少年は夜空に吸い込まれて元の世界に戻ってくる。
再び謎の世界に行くことはできなかったけども不思議な体験をした。
という話なんですが~しっかり作られた作品ですなぁ。
争うとかではない話なので、子供に安心して読み聞かせできる
イイ作品です。